目次
キープコンセプトで登場した隼の研究開発や検討経緯もお披露目されています!
この記事ではフルモデルチェンジした3代目 新型 隼の特にエンジンやデザインの研究開発の経緯について、簡単にまとめています。
エンジンとデザインパートだけでもめちゃめちゃ興奮する内容なので、是非読んでみてください。
「」の太字が、スズキの方々のお言葉です。
鈴木社長もご満悦の新型 隼!
やはり自動車メーカーの経営層が自社の商品を愛し、積極的に使い、評価までする、というのは素敵なことですよね。
経営者なのでもちろん経営第一なのですが、バイクを愛していないと血の通った商品は生まれないと思います。
早速、鈴木社長のインタビューを見てみましょう。
「設計者、開発者が悩みに悩んで出てきた回答がこれだよね。」
開口一番、ほっとしたように深く話始めています。
「開発途中の車ということでどうかな、と思ったけど非常に乗りやすくなったよなというバイクに仕上がってきた。180km/hちょっと出ても、普段使わない領域でも安定しているということは、変わっている良くなっているよなということで、お客様に満足していただけるバイクになるんじゃないのかな、という風に思う。」
開発途中で実車評価をされた時のインタビューなんでしょうね。
「本当にデザイナーも悩んで初代がヒットしただけに次ぎどうしていったら良いかと、キープコンセプトの中でそのように変化をつけていったら良いかという非常に悩むという中で、、正常進化しているというフォルムになっている。」
デザイン面はキープコンセプトが崩れなくて良かったですよね。
それにしても鈴木俊宏社長自らが乗って、語るというのは本当に素晴らしい。
気になるエンジンは、なんとターボも6気筒も試作車まで作られていた!!
社長の話が終わると設計&テストパートに移ります。
「実はこの10年間、様々な形の新型 隼の検討をおこなっており、試作車まで作って白紙に戻したこともありました」
この白紙に戻った試作車ってターボ搭載だったんじゃないですか⁉と。
「中にはフレームが今のモデルと変わっていたりだとか、エンジンの排気量が変わっていたりとか、エンジンの気筒数まで変わっていた時もありました」
3気筒ターボ⁉ 6気筒NA⁉ 開発の経緯もまとめてリリースして欲しいものです笑
「そういった数えきれないトライ&エラーを繰り返しながら完成度を高めていき、ついに新型隼を発表する時が来ました。」
本当に開発された方はうれしいでしょうね。
「この新しい隼はスズキが持てる最高の技術とパッションを盛り込んで造られたスズキのスピリットを表している最高傑作だと考えています。性能も品質、耐久性も含めて本当に作り上げました。」
「いつかは手に入れたいと思う1台です」
テストライダーに欲しいと言わせるモデルは間違いないでしょうね。
「今回このエンジンの仕様にたどり着くまでに、何仕様もエンジンを考えて、排気量が大きい仕様だとか、過給機がビューンって回るやつだとかも作ったりもしましたし、ターボだったり、排気量アップしたモデルだったり、6気筒だったり、という隼を乗せてもらって、たくさんのモデルが出来ては消えという形のここ10年。やはり味的には現行のエンジンに勝てるものが無かった。」
なんと!!!!!
ターボモデルも6気筒モデルも試作車まで作ってテストしたことを語ってくれました!!!
10年間の間に様々なトライがあったんですね!!!
頼むからスズキ博物館にお蔵入りしたターボ隼と6気筒隼を展示してください!!!
正直、隼ターボ化やリカージョンの情報はずっと追いかけていたので、可能性があっただけでも涙が出るほどうれしいです。
「やはりなんだかんだ言って元のパッケージが一番バランスが取れていて、良いと判断した。基本レイアウトを変えないということが一つのアイデンティティじゃないかと思った。この素性の良さを活かして20年後に最新の設計をする。現行エンジンに勝てるエンジンを現行エンジンで作るんだ。それが今回の設計の狙いでありポイントです。」
1周まわって隼は隼なんでしょうね。
「以前の1型、2型も担当しており、隼ファミリーとして3型が受け入れてもらえるように、頑張りました。」
「新型モデルとは全く違う構成を採用したフレームを検討したこともありました。隼は二輪界のスーパースターだと思っていますし、フレームにも四輪のスーパーカーにも使われているような展伸材を継続して採用することができており、この仕様が一番ベストだと思うものを作ることができました」
エンジンやフレームの車両のベース部分にも様々な検討がありながらうまく着地点を見いだせたんでしょうね。
デザインのコンセプトを聞くと新型 隼を見る目が変わってきます!
「膨大な数のトライ&エラーをデザイン的にも繰り返してきました。今までの隼が、今あるものが最高だ!これが素晴らしいんだ!という風潮になりがちだった。今回は殻を打ち破って全く新しい魅力を備えたものにするという、その一転に関しては気を使いました。」
「デザインコンセプトはThe Refined Beast、知性を備えた凶器をスタイリングの中で表現している。隼のあふれ出るパワーやエンジンかけた瞬間に感じるパッション、怪物のようなパワーのタガを外さず、なおかつ全て手の内でコントロールする理性と凶器を備えたスタイリングを目指しました。」
知性をもった凶器。
考えさせられる言葉ですよね。
隼だけでなく、すべてのバイクに共通する言葉ではないかと考えました。
バイクは時には、状況によっては危険(凶器)ではありますが、正しく知性をもってコントロールすれば人生に歓びと豊かさを与えてくれます。
デザイナーさんの言葉、深いですね。
「隼が持っているエンジンからあふれ出るパワーをサイドのメッキパーツによって可視化した。エンジンのパワーをアシストするための空気の流れを表現するデザインを施しています。隼の感じロゴもスピード感を持ったものに変更しています。」
「サイドのメッキモールは空力にも効果がある上に、薄暗闇の中できらりと光るアルティメットスポーツ、孤高のジャンルで売っているからこそ、メッキの別体パーツにして所有感を満たせるデザインにしています。」
この言葉を聞くと、隼のサイドのメッキ部がなんだか”刀”に見えてきます笑
カタナのインタビューでは今回の隼ほど感動的な言葉が無かった気が、、、
ネガティブな事はここまでにして、新型 隼を創りあげた方々のお言葉、是非聞いてみて下さい。