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ドカティのフラッグシップスーパースポーツのパニガーレV4についに最高峰グレードが登場!
パニガーレV4にスーパーレッジェーナの最高峰グレードが追加されることはこれまでの流れ的にも、流出している情報的にも概ね確実だと考えられていました。
落ち着いて正式発表&発売前の情報を待っていたのですが、やはり意図的かもしれませんが美しいデザインがこれでもか!と写った画像がリークし興奮しております。
モデルの全体像や狙い、スペックなども含めてニューモデルDucati PanigaleV4 Superleggeraを見てみましょう!
そもそもSuperleggeraとはどんなモデル?
そもそもドゥカティ パニガーレ V4スーパーレジェーラとは、エンジニアリング、パフォーマンス、デザインの全ての観点から妥協を許さない最高傑作を完成させる社内のプロジェクトで生まれたものです。
技術的な限界点突破、ディティールへのこだわり、理想のデザインの完全実現を目指しているそうです。
この妥協無しバイク。生産される数は全世界で500台のみ。
Superleggera V4はカウリングの大胆さに目を奪われてしまいがちですが、デザインだけでなく、使っている材質が桁違い。
ここまでカーボンとチタンを使い込んだバイクは公道モデルだと大変珍しいです。通常金属がメインで使われるシャーシ部品(フレーム、フレーム、スイングアーム、ホイールリム)にもことごとくカーボンを使用。
主要シャーシ部品にカーボンを使った行動走行可能なバイクはなんと世界唯一だそうです。
カーボンと言えば固く良くしなるが脆い、という特性です。
最高のモデルとして品質と安全基準を担保するために、これらのコンポーネントはサーモグラフィー、超音波検査、トモグラフィーなどの航空宇宙産業で良く活用される検査技術で品質の保証がされているというから驚きです。
やはり注目のウイングレット。当然カーボンで成型されており、かなり凝った解析で形状を決定したであろうことが分かります。
MOTO GPでもウイングレットトレンドに火をつけたDUCATIですが、現在はレギュレーションも厳しくなり、以前よりも自由な形状を採用できなくなっています。
そんなレギュレーションのないPanigale V4 SuperleggeraのウイングレットはいわばDUCATIのやり切り仕様。
現行の技術規制により制限されているMOTO GPバイクよりも高い空力性能を有しているそうです。
MOTO GPのウイングレットレギュレーションが厳しくなる前で、最もパフォーマンスの高いDucati MotoGP 2016にインスパイアされた今回のSuperleggeraの仕様は時速270 kmで50 kgものダウンフォースを発生させるそうです。
当然大パワーV4エンジンの加速時にウイリーを抑え、ブレーキスタビリティーを向上させます。
カラーリングが言うまでもなくレッドなのは良いとして、ウイングレットとメインカウルの塗分けやホワイトのさし方などはGPマシンであるデスモセディチGP19のテイストを踏襲しているそうです。
注目のエンジンを見てみましょう。
V4 998ccエンジンは、1103cc V4よりも2.8 kg軽く 、アクラボビッチの専用設計エギゾーストによって224馬力を絞り出します。
付属のレーシングキットに含まれているチタン製のサーキット走行用(当然、公道使用不可)のアクラボ管はさらに強力で234馬力になります。
その他、乾式クラッチの採用などすべてがレーシー。
フロントサスペンションはオーリンズ。リアはカーボンスイングアームにチタンスプリングとMOTO GP派生のダンパー。
ブレーキシステムは、レバーの距離を調整するためのリモートコントロールとStyleleg RキャリパーとMCSキャリパーを備えたBrembo(ブレンボ)の最新かつ最高峰モデル。
ハード部品の構成が見えてきたところで気になる重量ですが、カーボン、チタン、マグネシウムなど多用もあり、乾燥重量が159 kg!!(パニガーレV4より16 kg少ない)
電子制御も、純粋にレースで活用している技術を踏襲。
チューニング、カスタマイズ可能な数多くのライディングモード。
サーキット走行を当然視野に入れたラップタイマー。
このラップタイマーは当然ラップタイムのみならず、セクションタイムを取得&記録できるそうです。
気になる生産、発売段取りは?
欧州では2020年6月に出荷が開始される予定で、当然多くのコンポーネントの生産に非常に時間がかかり、前述したようにカーボン部品などの検査も複雑であるため、1日の生産台数は5台に制限。
1日の台数は少ないながらも2020年中に生産しきるようです。
ここまで気合の入った高価なモデルですから、購入されたのお客様には、このモデル専用のエアバッグ付きカーボンスーツとカーボンヘルメットを購入する機会が与えられるそうです。
くれるわけじゃないんですね。。。笑
もちろんモデルのカラーとマッチしており、スーツはダイネーゼが製造。
自慢のD-airシステムを搭載しているというわけです。
カーボンヘルメットは、なんとわれらがAraiヘルメット!
航空産業でも使われるカーボン材料を使った完全手作りの特別なヘルメットだそうです。
車両だけではなく付属装備品にも気合が入りまくりなDUCATI(ドカティ) Panigale V4 Superleggera(パニガーレV4スーパーレッジェーラ)。
日本で購入してくれる猛者は全世界500代中、何人いるんでしょうか。
一度で良いから拝んでみたいものです。