BMWの1800ccローロングクルーザー R18のエンジンの詳細が明らかに!
BMWは2019年のEICMAで新しく1800ccビッグボクサーのローロングクルーザーをデビューさせるものだと思っていましたが、まだ発売は明言されずコンセプトモデルにとどまっていました。
EICMAで公開されたR18/2はかなり量産仕様に近そうなルックスで実は量産に向けた準備ができているものと考えられます。
今回、BMWから新しいR18 1800ccビッグボクサーエンジンの技術的な詳細がようやくリリースされました。
これにより近い将来の量産が期待できます。
かなり細かくエンジンスペックが出ています!
さて詳細を見てみましょう。エンジンは、プッシュロッドで作動するオーバーヘッドバルブを備えた空冷式の油冷フラットツイン。
これは今までの見通しと変わりませんね。
エンジンの排気量がボア107mm、ストローク100mmから1802ccであり、圧縮比が9.6:1であることがわかりました。
BMWによれば、このエンジンは4750 rpmで89.8馬力を出力し、特出すべきはトルクです。
3000 rpmで、約158Nm、またわずか2000 rpmで約150Nmを発揮します。
エンジンの最大回転数は5750 rpmで、アイドル回転数は950 rpmです。
エンジン自体の重量は約110kgで、6速トランスミッションと吸気系の重量が含まれています。
従来のBMWのように、エンジンは空冷・油冷式でOHV構成を採用しています。
クラシックな外観は、シリンダーごとに4つのバルブ、デュアルイグニッション、インテークマニホールドインジェクション、およびすべてのトルクを管理するECUを備え、もちろん欧州の厳しい排気ガス規制のEURO5への適合を支援します。
1950年代にに製造されたR 51/2エンジンのように、エンジンは2つのカムシャフトを使用し、クランクシャフトの上に配置します。
これにより、プッシュロッドを短くすることができ、より高回転域での制御精度と安定性を向上させています。
2つの吸気バルブと排気バルブは、フォークトグルレバーを介してペアで動きます。
吸気バルブは直径41.2mmで21度の角度に配置され、排気バルブは35mmで角度は24度です。
バルブクリアランスの調整は、各バルブの調整ネジでおこないます。
またアンチホッピング設計のシングルディスクドライクラッチを使用して、ハードダウンシフト時のバックトルクを軽減します。
大トルクエンジンなのでここらへんは嬉しい機能です。
コンスタントメッシュ6速トランスミッションは、ヘリカルギアナシ付きの4つのシャフトを採用しています。
R18 Conceptに示されているように、1955年以前のBMWボクサーでは一般的だったように、ドライブシャフトはニッケルメッキされており、回転している部分が外から見えるのがカッコいい!
ここまで詳細な技術情報を公開してくれているBMWさん。
世界中が注目しているモデルなので、しっかり量産してください。