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あ、ちっちゃなハーレーみっけ!
つい1か月ほど前まで、私はアメリカのロサンゼルスにしばらく滞在していました。
ロスと言えば「ハリウッドサイン」や「サンタモニカの海岸」といった観光スポット巡りが楽しいわけですが、私の目当てはいつもそれ以外のところにあります。
速い話が、どうしてもバイクに目が行ってしまうんですよね。(笑)
日本で発売されていない車種を間近に見られることが私にとって、海外に来た時の何よりの楽しみだったりします。
そんなロスの町を歩いてみると、割と多いのが600㏄のSS。
あちらの販売店でもYZF-R6やGSX-R600など、このラインの販売は熱いです
最近、州立大学近くの学生街では、YZF-R3やNinja300などの小型のバイクをよく見かけますね。
その辺は300を250にすれば日本でもおなじみのバイク的風景です。
しかしあるとき、それらに混じって日本ではお目にかかれない、非常に小ぶりなハーレーには驚きましたね。
やはりハーレーというと、どうしてもどでかいイメージしかなかったので、どこか意表を突かれたというか…?
そんなわけで今回は、「小さいハーレー」について考えていこうと思います。
STREET RODってかっこいい!
以前モーターサイクルナビゲーターの中では、ハーレーが自らの歴史の中になかった新たなカテゴリーに、ニューモデルを次々と登場させる予定があることをお伝えしていました。
記事の中でもお伝えしていますが、これからの時流に倣い、電動車(EV)の「ライブワイヤー」や、
ヨーロピアンな香りも漂うストリートファイターであったり、
はたまたアジア市場をにらんだ小型車の計画もがるそうで、
ハーレーダビットソンジャパンのホームページには既に、上の2020年型STREET ROD750の写真があるので、『なかなかカッコいいなぁ』といつも思っていたのですが、
今回見かけたのがコレ!
日本未発売のSTREET 500です。
どうでしょう?
写真で伝わりますでしょうかこのスケール感。
これが小さくてかわいいんですよ。
感覚的な大きさでいうとホンダのVツインマグナ(250㏄)をちょっと太らせたくらいの大きさで、「鉄馬」という言葉でいうなら、STREET 500は「ポニー」といったところですね。
Vツインマグナム
これをデカイ白人のおじさんが乗ってたんで余計にちっさく見えたんですよ。
もっといっぱい写真を撮ればよかったなと後悔しているんですが、それでもこのテールのすっきりとしたまとまり具合。
よくないですか?
ハーレーダビットソンジャパンのHPに乗っているSTREET ROD 750のフロント部は、よく見ると倒立フォークでダブルディスク。
映像参照元;ハーレーダビットソンジャパンホームページより
ですが、500の方はブーツを履いた成立フォークとシングルディスクになっています。
この辺はむしろこっちの方がハーレーっぽい気がしますが、タイヤのチョイスが今風なのでパリッと新鮮に見えますね。
変わりゆくハーレー、その狙いどころに期待
先にもお伝えしたEVのライブワイヤーなどもそうですが、小型車を造っていくというのもハーレーにとっては相当な挑戦なのではないかと思います。
他社を見てもBMWやKTMなどもインドに工場を移して小型車の生産に力を入れていますね。
アメリカとヨーロッパの関税の綱引き合戦であったり、米中の関係悪化などが背景になっている部分も多分にあるようですが、ハーレーダビットソンについても彼らと同様。
生産拠点をインドに移転させて、巨大なバイク市場が広がるアジアでの需要拡大に動いているという情勢です。
しかしながら、「小型ハーレー」の登場については我々日本人、特に小柄な女性にはうれしいのではないでしょうか?
もっと言えば、このSTREET 500 の形は非常に洗練されている気がするので、できれば日本ではこのままの形で400として発売してほしいものですね。
噂では、この500㏄エンジンから片バンクを抜いて250㏄のハーレーを造るんだ、という話も?
しかし、どうやら新しい話では、中国の企業と組んで全く違うエンジンを使うらしいです。
いづれにしても、いろんな伝統をかなぐり捨てていく中にあっても、電動以外ならVツインで行くというのは守り続けてほしいところですね。
ただ、これまでの伝統を受け継いぎながらも、新しくハーレーがこれからのライダーにとって親しみやすい形になっていくのは大いにありだと思います。
「小さなハーレー」いいじゃないですか。
これからのハーレーの挑戦を見守りながら、大いに期待しましょう!!