目次
250/400、2台のNinja で共有する車体の凄さ
Kawasakiは、早くも2020年型のNinja 250そしてNinja400を発表し、2019年9月1日から発売することを明らかにしました。
Ninja250については6月に、4気筒復活のうわさがあることをお伝えしましたね。
しかし、今回発表された2020年型Ninja250の変更点は、従来モデルのグラフィック変更のみ。
なので当然エンジンは248㏄水冷並列2気筒です。
おそらく、「4気筒を待望していた」という人であれば、それは残念に思うことなのかもしれませんね。
しかし、『単に2気筒か4気筒かという見方でこの2台を語るのはあまりに拙速じゃないかなぁ?』、と思うのは私だけでしょうか。
昨年のモデルチェンジの際、250/400の相関関係を軸にこの2台の凄さは既にお伝えしてきたところです。
改めてその概要を申し上げますと次の通り。
- エンジンパーツでスイングアームの支持を行うなど、積極的エンジンを強度メンバーに加えた「トレリスフレーム」を採用。
- さらにこのフレームを、250と400で共有していること。
- 400㏄では先代モデル比-44㎏と劇的に車体をスリムかつ軽量にしたこと。(250は166㎏、400は167㎏)
- 250ではエンジン構造を見直し、実に6PSのパワーアップを果たし、37PSとなったこと。
こうしたことを踏まえて考えると、’18年のモデルチェンジは本当にすごいモデルチェンジだったというのがご理解いただけるのではないでしょうか。
確かに4気筒を期待すれば、乗り味の面でおそらく伸びの長さではかなわない部分もあるでしょう
しかし、車体のスリムさとエンジンの粘り強さを武器にすれば250/400ともに、4気筒を凌駕する馴染みやすさを発揮してくれるものと思います。
2020年モデル、その容姿を楽しむ
さて、前置きは長くなりましたが、発表された2020年モデル。
その姿を見ていきましょう。
ブラック系はより精悍に
こちらは、「メタリックスパークブラック×メタリックマットグラファイトグレー」というカラー。
ブラックの車体を引き締めているゴールドのラインがなかなかいいですね。
ブラック・ホワイト、そしてレッドのコントラストが斬新
こちらは、「パールブリザードホワイト×メタリックスパークブラック」というカラー。
割とこれまで白黒はっきりしていたNinja シリーズのカラーリングとしては、かなり斬新なカラーだと言えるでしょう。
実写はまだ見ることができませんが、おそらくスケール感を伴って実車を見たとすれば、写真とはまた違った印象に見えるカラーリングかもしれませんね。
KRT(Kawasakiレーシングチーム)カラーもニューグラフィックに
こちらはKawasakiのトップカラーともいうべきライムグリーン。
正式には「ライムグリーン×エボニー」というカラーです。
やはり、このカラーといえば今年果たされた26年ぶりの鈴鹿8耐優勝。
映像参照元;Kawasaki-2019年SUZUKA 8 HOURS-フォトギャラリー
今年はYZF-R1がTECH21カラーで走ったわけですが、来年Kawasakiは験(ゲン)を担いで伊藤ハムカラーに?
いや、たぶんそれはないでしょうね。(笑)
今回のKRTカラーは8耐優勝者のフルコピーカラーではないですが、このカラーにあの激闘の記憶が呼び覚まされる方も多いことでしょう。
ちなみに「さらにいろいろな角度から見てみたい」という方は、360°ビューの中で、お好きな色を選びながらお楽しみください。
カラーグラフィックが250/400で共通に
先述の通り、Ninja 250とNinja 400は車体を共有しているため、250/400の文字が見えなかったとすれば、ほとんど見分けがつかないかも知れません。
外観上、実際に異なるのは、
- フロントフォークのサイドリフレクターの有無。
- サイレンサーの長さ
- タイヤがバイアス(250)→ラジアル(400)で、リアが140/70-17M/C 66H から150/60R17M/C 66Hへと太めになっていること。
といった細かい部分。
さらに目には見えない部分ですが、
- タイヤの扁平の違いから、400の方が全高及びシート高が5㎜ほど低くなっている。
- キャスター・トレールの角度・寸法が2台で異なる。
など、諸元上の味付けの違いを予見させる部分も見受けられます。
この他でいえば、これまでは250/400それぞれに専用カラーが用意されていましたね。
しかし今回から、カラーによる差別化はなくなり、両機とも共通のカラーを纏います。
この辺りも2020年モデルの特長といえるかもしれません。
Kawasakiは今、「8耐優勝 応援ありがとうフェア」開催中!
今年の8耐優勝を記念して、Kawasakiでは2019年8月1日(木)~2019年9月30日(月)まで、「8耐優勝 応援ありがとうフェア」を開催しています。
こちらは、
- Ninja 250シリーズ(2018年モデル以降)
- Ninja 400シリーズ(2018年モデル以降)
- Ninja 650シリーズ(2017年モデル以降)
- Ninja 1000(2017年モデル以降)
- Ninja ZX-6Rシリーズ(2019年モデル)
- Ninja ZX-10Rシリーズ(2019年モデル)
- Ninja H2 SXシリーズ(2018年モデル以降)
- Ninja H2 CARBON(2019年モデル)
の上記モデルを新車で購入すると、
カワサキレーシングチーム スタッフ レプリカシャツ (フリーサイズ)がプレゼントされます。
このほかにも、カワサキプラザネットワークでは上記に加え、マシンを購入しなくても参加できる全4種類のフェアを実施していますよ。
抽選に当たるとなんと!
こんな↑↑↑すごいものも当たっちゃいます!!!
このほかにもうれしい特典が用意されていますので、詳しくは、「カワサキプラザネットワーク8耐優勝 応援ありがとうフェアサイト」をご覧ください。
Ninja 250/400諸元
車名(通称名) | Ninja 250 | Ninja 400 | ||
全長x全幅x全高 | 1,990mm×710mm×1,125mm | 1,990mm×710mm×1,120mm | ||
軸間距離 | 1,370mm | 1,370mm | ||
最低地上高 | 145mm | 140mm | ||
シート高 | 795mm | 785mm | ||
キャスター/トレール | 24.3°/ 90mm | 24.7°/ 92mm | ||
エンジン種類/弁方式 | 水冷4ストローク並列2気筒 / DOHC 4バルブ | 水冷4ストローク並列2気筒/DOHC 4バルブ | ||
総排気量 | 248cm3 | 398cm3 | ||
内径x行程/圧縮比 | 62.0mm×41.2mm / 11.6:1 | 70.0mm×51.8mm/ 11.5:1 | ||
最高出力 | 27kW(37PS)/12,500rpm | 35kW(48PS)/10,000rpm | ||
最大トルク | 23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpm | 38N・m(3.9kgf・m)/8,000rpm | ||
フレーム形式 | トレリス | トレリス | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック(インナーチューブ径41mm) | テレスコピック(インナーチューブ径 41mm) | |
後 | スイングアーム | スイングアーム | ||
ホイールトラベル | 前 | 120mm | 120mm | |
後 | 130mm | 130mm | ||
タイヤサイズ | 前 | 110/70-17M/C 54H | 110/70R17M/C 54H | |
後 | 140/70-17M/C 66H | 150/60R17M/C 66H | ||
ホイールサイズ | 前 | 17M/C×MT3.00 | 120mm | |
後 | 17M/C×MT4.00 | 130mm | ||
ステアリングアングル (左/右) | 35°/ 35° | 35°/ 35° | ||
車両重量 | 166kg | 167kg | ||
燃料タンク容量 | 14L | 14L | ||
乗車定員 | 2名 | 2名 | ||
燃料消費率(km/L)※1 | 37.0km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時) | 32.0km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時) | ||
26.2㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時) | 24.8km/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時) | |||
最小回転半径 | 2.5m | 2.5m | ||
価格 | 642,600円 (本体価格595,000円、消費税47,600円) |
712,800円 (本体価格660,000円、消費税52,800円) |
この2台の微妙な違いを読み解くのが楽しいですね。
情報提供;株式会社カワサキモータースジャパン