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帰ってきたあのカラー
記事タイトルについたサムネイル映像を見て「お!」と思った方、きっと多いですよね。
カワサキモータースジャパンはこのほど、伝統の「Z」イズムを令和に伝承するZ900RS・Z900RSのカラーリングを刷新し、2019年8月1日から発売を開始することを発表しました。
4の5の言わずにまずはじっくりとご覧いただきましょう。
「キャンディトーングリーン」というカラー、これはまぎれもないタイガーカラーの復活です。
如何でしょうか、Kawasakiファンなら言うことなしですよね。
2017年10月の東京モーターショーで華々しくデビューを飾ったZ900RS。
当時はやれ「2本ショックはどうした」だの、「水冷なんてZじゃない」だのと賛否の声もいろいろでしたね。
でも、今では揶揄する声も小さくなり、根強い人気のマシンになっています。
私も2017年12月の発売日に行われた試乗イベントで、Z900RSに乗せてもらっていました。
実はこの時、会場のトミンサーキットまで、愛車だったXJR1300Lで試乗会場に行ったんですね。
同じヘリテイジスタイルのバイクなんですが、比べてみるとXJR1300よりも断然軽快。
Z900RSは質実剛健とした車体のしっかり感を感じさせながら、スポーツバイクとして全くスキのないキレのある動きをみせてくれることに魅力を感じました。
外見はやはりネオレトロなのですが、乗ってみると良くできた現代のスポーツバイク。
このコントラストがたまらなく面白いんですよね。
2020年モデルとして登場するZ900RS。
このほかには精悍なブラックも用意されています。
こちらも男男していてカッコいい!
どちらも発売は8月1日。
早く現車をショップの店頭で見てみたいです。
Z900RS CAFEも新色に
さて、Z900RSにはCAFEがあるわけですが、今回のカラーリングリニューアルでは、こちらも装いを新たにして登場です。
まずはこちら!
「ヴィンテージライムグリーン×エボニー」というカラーリング。
こちらはライムグリーンに白帯をまとったこれまでのイメージにアクセントの黒を加え、ビターなCAFEとなりました。
昨年(2018年)2月にラインナップに加わったZ900RS CAFE。
こちらの記事でもご紹介しましたが、これは単にスタンダードのZ900RSにビキニカウルをポンと付けただけの車両ではありません。
まず、CAFEのシートはタンデム可能ながらシングルシートをイメージした専用のスポーティーなタイプ。(※写真は従来カラーのもの)
シート高もZ900RSより20mm高い820mmになっています。
(※写真は従来カラーのもの)
加えて、ハンドルバーも異なり、CAFEの方が垂れ角が大きくとられています。
つまり同じ車体ではあるものの、このディメンションの違いによって味付けが異なり、コーナリングなどではCAFEの方がよりエキサイティングな印象を受けるんですね。
今回のからリニューアルで、登場したCAFEにはもう一色。
「ファントムブルー」というカラーが登場。
どことなくZ1Rっぽいようなそうでないような?
でもこれ、ゲキ渋じゃないですか。
今、他メーカーでこういうイメージのバイクって…?
うーん、思い浮かびませんね。
唯一無二の大人のバイク。
インスタに挙げるとしたらこのバイクの背景にどんな風景が似合うか?
そんなことを想像するのが楽しくなってくるカラーリングです。
まとめ
新しいカラーリングをまとって登場のZ900RSシリーズ。
こうやってご紹介していると、『Zってカラーリングだけではなくて時代もまとっているんだな』とつくづく思います。
でもそれが単に懐古主義なのではなくて、当時の技術で時代というか世界にも挑んでいった熱量の高さというのが感じさせるものなんですよね。
Z900RSに乗った時に「なるほど、そうきたか」とその熱に打たれる気がしました。
古めかしいのでも、単に新しいだけでもない令和のZ。
この乗り味はぜひお近くのショップにある試乗車でご体験ください。
Z900RS/CAFE諸元
車名(通称名) | Z900RS | Z900RS CAFE |
型式 | 2BL-ZR900C | 2BL-ZR900C |
全長x全幅x全高 | 2,100mm×865mm×1,150mm | 2,100mm×845mm×1,190mm |
最小回転半径 | 2.9m | 2.9m |
燃料タンク容量 | 17L | 17L |
車両重量 | 215kg | 217kg |
軸間距離 | 1,470mm | 1,470mm |
最低地上高 | 130mm | 130mm |
シート高 | 800mm | 820mm |
キャスター/トレール | 25.0°/98mm | 25.0°/98mm |
ステアリングアングル(左/右) | 35°/ 35° | 35°/ 35° |
エンジン種類/弁方式 | 水冷4ストローク並列4気筒 / DOHC 4バルブ | 水冷4ストローク並列4気筒 / DOHC 4バルブ |
総排気量 | 948cm³ | 948cm³ |
内径x行程/圧縮比 | 73.4mm×56.0mm/10.8:1 | 73.4mm×56.0mm/10.8:1 |
最高出力 | 82kW(111PS)/8,500rpm | 82kW(111PS)/8,500rpm |
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm | 98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm |
エンジンオイル容量 | 4.2L | 4.2L |
トランスミッション形式 |
常噛6段リターン |
常噛6段リターン |
ホイールトラベル (F/R) | 120mm/140mm | 120mm/140mm |
タイヤサイズ |
(前)120/70ZR17M/C (58W) | 120/70ZR17M/C (58W) |
(後)180/55ZR17M/C (73W) | (後)180/55ZR17M/C (73W) |
情報提供:株式会社カワサキモータースジャパン