初めてでもできる!しかもお得!バイクユーザー車検完全ガイド!
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バイクのユーザー車検、トライしてみませんか?

慣れれば意外に簡単。しかも費用もかなり抑えられる。

でも陸運局や車検場ってプロの方ばかりでけっこう敷居が高い。。。泣

期待と不安が入り混じるバイクのユーザー車検。
大型バイクって面倒だなぁ、なんて思っていませんか?

手間や制約(土日は受けられない)などはございますが、250ccより大きなバイク乗りの方々、バイクのユーザー車検にトライしてみてはいかがでしょうか?

日常点検以上に愛車の状態を考えてみたり、愛書と一緒に検査ラインを通ってユーザー車検をクリアした時、”達成感と今まで以上の愛車への愛着”が待っています。

この記事ではユーザー車検にトライするバイク乗りの方々の助けになるべく、ユーザー車検情報をまとめます!

ユーザー車検の費用は?

ユーザー車検の費用に踏み込む前に、そもそも車検に必要な費用は法定費用のみです。

法定費用とは以下の3種類です。

重量税

  • 初度登録より13年未満の場合は3,800円
  • 初度登録より13年超~18年未満の場合は4,400円
  • 初度登録より18年超の場合は5,000円

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)

  • 24ヶ月の場合は13,640円
  • 25ヶ月の場合は14,010円

※自賠責保険の期間は自分で決められますが、車検の残存期間があれば24ヶ月、新規や車検切れの場合は25ヶ月が良いでしょう。
※沖縄や離島は金額が異なります。

印紙代

  • 基準適合性審査の印紙代は1,300円
  • 自動車検査手数料の印紙代は400円
  • 用紙の印紙代は50円

以上です。

例えば、新車を買って、3年経過(初回の車検出なければ2年経過で車検です)し、初めての車検を受けるあなた!

かかる費用は、
重量税:3,800円
自賠責保険:13,640円
印紙代:1,750円
合計:19,190円

思ったより安いじゃん!と思う方が多いでしょう。
どんなに格安のバイク車検業者もこの金額よりも安いことはありません。

ただし、やはりこれは法定費用のみです。

”車検に合格できる車両の状態”であればこの費用で済むということです。

車検ではバイクの何を検査されるのか?

車検では文字通りバイクの車両を検査していくわけですが、検査に大きく二つあります。

  1. 目視による外観検査
  2. 機能が正しく動作しているのかの検査

この2つについて、細かく検査項目を見ていきましょう。

目視による外観検査

・車体番号(エンジンも含む)
車検証に記載されている情報と車体番号の打刻等が合致しているかチェックされます。

・車両の寸法
車検証に記載されている全長、全高、全幅と合致しているかチェックされます。
※ハンドルバーや特大キャリアなどを取り付けている場合は事前に確認しておきましょう。

・排気量
車検証記載の排気量と車両の排気量が合致しているかチェックされます。

・ミラー有無と形状
左右両方にミラーがあること、しっかり固定されていること、ミラー面積や形状が法規適合しているかチェックされます。

・反射板有無
必要な場所に反射板があるかチェックされます。
※とても多いのがフェンダーレスにしていて後部の反射板が無いことによる検査NGです!

・タイヤの状態(残り溝、ひび割れ)
残り溝残量、ひび割れがないかチェックされます。
※車検のためではなくスリップサインが出る前に交換しましょう。

・ウインカー、各種ライトの作動と形状
前後左右のウインカーの動作と、形状が法規適合しているか、チェックされます。
※とても多いのがウインカーの玉切れです。

・オイルにじみ、オイル漏れ
※特にネイキッドなどのエンジンむき出しモデルでオイルにじみが見られると車検に通りません。

・部品の揺動、固定状況
各部品、カウルなどもしっかりと固定されていて揺動しないかチェックがあります。
カウル割れなども厳しく確認されることもあります。
ガムテープなどの暫定的な対応ではなく良い機会としてしっかり修復しましょう。

・フルステア時に干渉しないか、ハンドルロックがかかるか?
フルカウルモデルや転倒したことのある車両に多いフルステア時のハンドルと車両の干渉。これがあると車検に通りません。

機能が正しく動作しているかのテスト

機能が正しく動作するかのテストは、車検場の検査ラインで検査機器によってテストされます。

一つずつご説明していきます。

・排気ガス検査
排気ガスはCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)の残量を確認されます。
エンジンが良い燃焼をしていれば、これらの値は低くなりますし、これらの数値が高いと大気汚染の原因になるからです。

・排気騒音検査
実際に検査する項目は、近接排気騒音です。
排気口から45度の角度をつけて、50cm離れたところで音量測定します。
検査員の方に回転数を指定されるのでその回転数を保持します。
(最高出力発生回転数の75%あるいは、5000回転以上で最高出力に達するものは50%の回転数で行います。)
ノーマルマフラーであっても、車検対応したリプレイスマフラーでも、サイレンサーに穴が開いていたり不具合がないか確認しましょう。
グラスウールで消音効果を出しているマフラーの場合、経年劣化でグラスウールが減っていたりします。
この点も車検を受ける前に注意してみましょう。

・スピードメーター検査
ローラー台に車両を乗せて、ローラーが車輪を回し時速40km時点でのメーター検査の正確性検査をおこないます。
この項目でNGになる人はほとんどいません。

・ブレーキ制動力検査
前後別々にローラー台の上でブレーキの制動力のテストを行います。
ブレーキのメンテを行い、しっかりブレーキが効くようにしておきましょう。
これもまずNGになることはないでしょう。

・ヘッドライト検査
かなり検査結果NGになる人が多いこの項目。2つの検査項目があります。
1)ヘッドライト光軸検査
基本的にハイビームで光軸の上下左右のズレを確認します。
光軸はプロジェクターライトだとかなりずれにくいですが、走行によって基本的にズレます。
陸運局の周りには”予備検査テスター”などということで光軸調整してくれる業者さんがあります。
確実に1発で検査を通したければ予備検査しておきましょう。

予備検査場の光軸テスター

予備検査場の光軸テスター

光軸の予備検査をして、ロービームを隠した車検待ちバイク

光軸の予備検査をして、ロービームを隠した車検待ちバイク

予備検査を終えるとこのようにロービームを隠してくれます。

2)ヘッドライト光量検査
必要な光量は15,000cd(カンデラ)以上で、白色が基本です。
これも意外に落ちる人が多いです。オルタネーターやバッテリーが弱っていたりするとアイドリング回転数で電力が足りず、光量が確保できないことがあります。
このような状況の時は回転数を上げてクリアすることもできますが、やはり根本的にしっかり対策しておくのが良いでしょう。

ユーザー車検で落ちたらどうする?

検査項目は分かったけど、自分で頑張って車検を受けて落ちたらどうしよう?
と考えますよね。

そんな時のために、陸運局の近くの予備検査場、パーツショップを調べておきましょう。
こんな場所です。

車検の予備検査場 テスターがあります

車検の予備検査場 テスターがあります

検査ラインは3回まで通すことができますので、不具合項目を即座に直し、再検査に臨みましょう。

それではユーザー車検の予約をしましょう。

まずいつから車検を受けれるか?ですが、車検満了日の1か月前から車検を受けることができます。
正確には1か月以上前でも車検を受けることはできるのですが、受けた日から2年後が車検満了日となり、期間的に損をしてしまいます。

ユーザー車検予約システムは国土交通省によって準備されています。

自動車検査インターネット予約システムにアクセスして予約しましょう。

どこの陸運局でもこちらの予約システムから予約可能です。
特に3月はとても混んでいるので、早めの予約が良いと思います。

また良くある勘違いとして、ナンバー登録されている陸運局で車検を受けなければならない、と思われている方もいらっしゃいますが、基本的にどこの陸運局でも車検を受けることができます。

参考までに全国の陸運局一覧です。たくさんあります。

北海道の陸運局 札幌・函館・室蘭・帯広・釧路・北見・旭川
東北の陸運局 宮城・仙台・福島・会津・郡山・いわき・岩手・盛岡・平泉・青森・八戸・山形・庄内・秋田
関東の陸運局 品川・世田谷・練馬・杉並・足立・多摩・八王子・横浜・川崎・相模・湘南・千葉・成田・習志野・袖ヶ浦・野田・柏・大宮・川口・熊谷・所沢・川越・春日部・越谷・水戸・土浦・つくば・群馬・高崎・前橋・宇都宮・那須・とちぎ・山梨・富士山
北陸の陸運局 新潟・長岡・長野・松本・諏訪・石川・金沢・富山
中部の陸運局 名古屋・尾張小牧・一宮・春日井・三河・岡崎・豊田・豊橋・三重・鈴鹿・静岡・沼津・伊豆・富士山・浜松・岐阜・飛騨・福井
近畿の陸運局 大阪・なにわ・和泉・堺・京都・滋賀・奈良・和歌山・神戸・姫路
中国の陸運局 広島・福山・鳥取・島根・岡山・倉敷・山口・下関
四国の陸運局 香川・徳島・愛媛・高知
九州・沖縄の陸運局 福岡・北九州・筑豊・久留米・長崎・佐世保・大分・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島・奄美・沖縄

ユーザー車検に必要な書類は?書き方は?

事前に自分で準備する書類

  • 自動車検査表(車検証)
  • 軽自動車納税証明書
  • 自賠責保険証明書

忘れがちなのが、軽自動車納税証明書です。毎年5月ごろに証明書が届きますので、車載しておくと良いかもしれません。
自賠責保険もしっかりと延長しておきましょう。車検場の近くの予備検査場やテスター屋さんでも加入できることが多いです。

また書類ではないですが、予約システムで予約した際の予約確認メールをすぐに確認できると受付がスムーズです。
スマホなどですぐに出せるようにしておきましょう。

あとは実際に確認を求められることは少ないのですが、

  • 二輪車定期点検整備記録簿

についても愛車をしっかりと点検するという意味合いで作成しておくと良いでしょう。
車両に付属しているメンテナンスノートなどもこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。

この書類についてはこちらからダウンロードできます。
元々、別表7、別表第7と呼ばれていた書類ですが、平成27年に二輪車定期点検整備記録簿という形で少しシンプルな様式になりました。

陸運局・車検場で作成する書類

陸運局に着いたらまず、総合案内で
「二輪車の継続車検を受けに来ました」
と言いましょう。

車検場の案内図

車検場の案内図

どこで書類や印紙を買うのか、その後の手順などをしっかりと教えてくれます。
お役所対応ではなく親切な方が多いですよ。

重量税印紙や書類の販売窓口

重量税印紙や書類の販売窓口

陸運局で購入するのは

  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 継続検査申請書

です。印紙と一緒に購入し、書類に印紙を貼ってもらいましょう。

ユーザー車検に必要な書類の一部は国土交通省のHPでダウンロードすることができますが、あえて自宅で準備していく必要はないと思います。
こちらをクリック

書類はどうやって書くのか?

書類の書き方について、事前に調べておく必要はないと思います。

陸運局にはかなりわかりやすく書類の書き方の例が置いてあります。

車検場では書類の書き方が丁寧に説明されています

車検場では書類の書き方が丁寧に説明されています

鉛筆で書く書類、ボールペンで書く書類、等若干の複雑さはありますが、しっかり書き方例をみながら作成すれば問題ありません。

陸運局の近くで書類を代書してもらうこともできますが、問題なく自分でできるかと思います。

いよいよ車検本番!検査ラインでの注意点は?

車検場内の案内に従って、二輪車検査ラインに並びます。

二輪車の検査ライン

二輪車検査ラインの待機ライン

このように待機ラインなどもわかりやすく表示されています。

検査ラインを通るうえでの注意点は大きく二つ

  • 検査機器をどのように操作したら良いかしっかりと検査員に聞く!
  • ヘルメットなど荷物の検査ライン内でも運べるようにしておく。あるいは荷物は別の場所において検査票以外手ぶらで行く!

検査員さんは親切な方が多いです。
車検に慣れている業者さんも多いので迷惑が掛からないように、わからないことはさっさと聞いてスピーディーに検査をクリアしましょう。

助けを求めなくても検査機器を動かせることももちろんあります。
しかし、検査機器を動かすことに必死で検査票のバーコードを通し忘れたりすると、検査票で合格の印字ができても、検査結果の最終チェックでNGになる場合があります。

それはなぜでしょうか?

車検場では検査機器の結果が通信され車両毎にまとめられています。
つまりバーコードを通さないと、検査を受けていないことになってしまうのです。
もちろんそうなれば再検査です。

車両検査票のバーコード

車両検査票のバーコード

このようにもう一度検査してね、と最終確認で差し戻されてしまいます。
またこの時は検査票の印字する場所を間違えています。この程度のミスは全然OKです笑

さあ、バイクユーザー車検を受けてみましょう!

バイクのユーザー車検。
愛車と共に半日検査を共にするだけで、これまで以上に愛着がわくこと間違いなし!

ネット上には様々な格安バイク車検業者の情報もありますが、どう転んでも自分でユーザー車検を通した方が安いです!

是非、次回の車検はバイクユーザー車検を受けてみましょう!




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