カブ主様に朗報です!
こんにちは、ライターの山本です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
カブで長旅をする方って結構おいでですよね。
下道ならではの旅。
楽しいですよね。
でも、ゆっくりの旅に付き物なのが、お尻の痛み。
でも、今はいいものがあるんです!
今回はカブ主様のお尻の痛みをカイケツしてくれるposidrive(ポジドライブ)のバイク座シート•Dr.モペットについての商品レビュー。
見ただけではなかなかわからないDr.モペットならではの効果などを、色々解説していきますヨ。
目次
そもそもバイク座シートって何?
posidrive(ポジドライブ)から発売されている「バイク座シート」という商品。
バイク用品店の緩衝シートコーナーに必ず売られている商品ですので、既にお手に取って感触を確かめられた方も多いのではないでしょうか。
端的に言うと、これはバイク用の座布団。
例えば、1時間のライディングでお尻がじんじん痛くなるバイクがあったとします。
そのバイクにバイク座シートを付ければ、2時間~3時間はおしりに痛みを感じないで済むという優れもの。
ただ、類似の商品とは違い、バイクの乗り味を上品に変えてくれることがお勧めするポイントです。
実は昨年、東京から石巻へ「東北復興支援ツーリング」に参加した際、実際にこのバイク座シートを使用したインプレッションをお伝えしていました。
恐らくこの記事のタイトルを見た多くの人は「何を大げさな」と笑うかもしれませんね。
仮にですが、サスペンションという表現が大げさだったとしても、
「あれ、この道の舗装、こんなに滑らかだったっけ?」と、思わず声が出るほど、乗り心地そのものを良してくれることは、装着した多くのライダーを驚かせているところです。
この乗り味が面白くて、私は先日購入したMT-10SPにも装着しています。
そして今、このバイク座シートシリーズに、カブ等のモペットバイクに向けた「バイク座シートDr.モペット」が誕生するわけです。
なぜカブのようなバイクにバイク座シートを?
今回は、「バイク座シートDr.モペット」について、開発意図などをポジドライブ代表の札野 隆さんに伺いました。
「カブ主」様の声を形に
モーターサイクルナビゲーターをご愛読の皆さまこんにちは、ポジドライブ代表の札野 隆です。
↑ポジドライブ代表 札野さん
バイク座シートは、「尻痛から解放された」・「ロングライドで距離をさらに延ばせるようになった」と、平素から非常に多くのライダーにご支持をいただいている商品です。
最近、原付の主軸がピンクナンバーに移ってきている傾向があって、いわゆる「ピンクナンバーツーリング」を楽しむ方も増えてきていますね。
開発のきっかけとなったのは、販売イベントでカブにお乗りのいわゆる「カブ主」様から、
「カブにつけてもスマートに見えるバイク座シートが欲しい」
というお声を頂いたことです。
既にカブのノーマルのシートは、ハードな実用に耐えられるように非常に良く計算され、しっかりとした機能美を備えています。
ただ、カブ主さまはからノーマルシートに関して、
「長時間乗っていると「痛い」とまでいかなくでも、お尻が飽きてくる」
というお声を頂いていたんです。
もちろん、既存のバイク座シートはカブシリーズにも十分対応できるんですが、
「外観は何とかならないか?」
というお声を頂戴してハッとしたんです。
確かに、これまでのバイク座シートをそのままモペットバイクに装着すると、
で
装着時の外観がスマートではないというのは否めない事実です。(笑)
また、配達など業務として一日を通して乗られる方でバイク座シートをご愛用のお客様からは、
「連続走行距離はあまり多くなくても、バイク座シートを使うと一日走って仕事をしたあとの疲れ方が軽い。」
という有り難いお声を頂戴する一方で、
「頻繁な乗り降りの際にずれることがある」
とのご指摘をいただいていました。
今回は、そうした様々なお客様のお声にお応えするべく、新しいバイク座シートの企画がスタートしたわけです。
実用性に見合い、なおかつファッショナブルなものを
今回、開発のテーマとなったのは、
- 業務使用にも求められるハードな実用に耐えること。
- 装着時のファッション性を愉しめること。
- モペットバイクにバイク座シートの素晴らしい乗り味をプラスすること。
という3つを最低条件とした製品を目指しました。
そして様々な試行錯誤を重ねた結果、バイク座シートDr.モペットは、
こうしてシート全体をカバーするタイプで色の切り返しを楽しめるようなデザインになりました。
今回は2018年型クロスカブ110をモデルにしていますが、全体の印象として、
ノーマルの鮮やかなカラーリングに
引き締まったかわいらしさを与えることができたと自負しております。
写真の商品はクロスカブ110の他、スーパーカブ50・110にもお使いいただけます。
さらに、様々なモペットバイクのシートに対応できるように、販売時にはL・M・Sの3種類を用意する予定です。
装着は簡単、構造はシンプル
手軽で確実にバイク座シート本来の素晴らしい乗り味を楽しんで頂こうと思い、構造はできるだけシンプルにしました。
その為、装着も簡単。
まずはバイク座シートDr.モペットをノーマルシートに被せ、
左右の紐を蝶結びにして、
最後にシートの「足」の出っ張りに紐をひっかけてテンションをかければ装着完了です。
他社にはマネできない素材・性能には絶対の自信
この商品の欠点は、完全防水ではないため、雨天時にはシートを外してバックなどに収納していただく必要があるという一点です。
それを考慮して、このようなシンプルな脱着方法を採用しているのですが、防水でないことはあくまで乗り心地にこだわった結果です。
バイク座シートDr.モペットには、プレミアムカーのシートに使われている人工皮革を表皮の素材として使用しています。
これは従来のバイク座シートシリーズよりもソフトな表皮を使用していて、熟練した職人さんが一つ一つ丁寧に縫製しています。
この縫い目からの水の侵入は防げないので、その点は悪しからずご容赦いただきたい点です。
また、バイク座シートDr.モペットの芯材は、「Bodydoctor」という100%天然発砲ゴム(ラテックスフォーム)を使用しています。
この「Bodydoctor」というものは元々は高級寝具に使われているマットレスの芯材です。
バイク座シートシリーズはこのラテックスフォームを、バイクの座面用にサドル型にカットしたものを使用しています。
「Bodydoctor」は常に押した力と同じ強さで内側から押し返そうとする力が働く「正反発」という性質を持っていて、どんな体重の人が乗っても、底付きすることがないのが特長です。
バイクの座面はライダーの体重の他、路面からも時々刻々と変化する大小の圧力を受けていますよね。
バイク座シートは「正反発」のおかげで、「低反発」を謳う他社の半液状ゴムの製品とは違い、おしりの位置を極力地面から一定に保とうとする働きがあるんです。
弊社ではこれを、「サスペンション効果」と呼んでいるのですが、バイク座シートをご購入いただいた多くのお客様にご実感いただいている点です。
また、本品を含め、全てのバイク座シートシリーズの厚みは25mm厚になっていますが、着座すると約半分の厚みになるので、足つき性に影響を及ぼすことは殆どありません。
さらに、気温変化によるクッション効果の変質も無いんです。
芯材のBodydoctorはドイツ公立検査テスト機関LGAでローリングマシンによる6万回のテストにおいて、厚さ・硬さ・弾力性ほとんど変化が無いことが確認された高耐久商品。
もし3年以内にバイク座シートの芯材ラテックスフォームが10mm以上へたることがありましたら、新品と交換させていただきます。
発売予定日や価格は?
販売価格は14,000円(税別本体価格)。
他社の緩衝シートよりも少々高めの価格設定ですが、バイク座シートDr.モペットはこれまでのバイク座シート同様、製品には絶対の自信を持ってお届けします。
業務ユーザーさんから長距離のピンクナンバーツーリングまで、きっとご満足いただけるものと思いますので、この際にぜひご検討ください。
バイク座シートDr.モペット 発売前インプレッション
今回は、東京・青山にあるホンダ本社からクロスカブ110の広報車をお借りしています。
ホンダ本社から多摩の自宅までは自走で30㎞ちょっとの道のり。
最初は「原付」と侮っていた私でしたが、ロータリーのギアの扱いになれてしまえば快適そのもの。
正直に言うと、この時点では「カブのノーマルってよくできてるのに、これにバイク座シートって要るの?」と思っていたんです。
そしてこの日、多摩の自宅でバイク座シートDr.モペットを受け取り、ひとまず試乗開始。
直前に1時間半ほど乗ってきたカブでしたが、乗り心地が明らかに変っているのに驚きました。
実はこの時、自宅の周りを軽く一周した程度でしたが、見慣れた路面の感触と、バイク座シートDr.モペット装着後の乗り味は明らかに異なり、装着前よりも凄く滑らかになっています。
単なる緩衝シートであれば、尻痛を防いでくれた時にこそ効果を感じもの。
しかし、乗ってすぐ分かるこの違いは素晴らしいものです。
先述の通り、私はMT-10SPにもバイク座シートを愛用しているのですが、確かに表皮がMTに使っているものよりもしなやかで、尻馴染みがいいですね。
特に、平らな座面ですがツルツル滑ることもなく、シートがしっかりとお尻を握っていてくれている感じが好印象です。
本格的なテストとして、翌日多摩の自宅から「道の駅どうし」へ向かいました。
往路はあえてバイク座シートDr.モペットを外し、ノーマルシートの状態で出かけてみます。
自宅から約47㎞付近、時間にして1時間20分くらいだったでしょうか。
ノンストップで走っているうち、ちょうど「道の駅どうし」に近づいたあたりで、「お尻が飽きてくる感じ」(軽い圧迫感)を感じ始めました。
お尻の「飽き」に乗じて、しばし休憩。
この間に、お預かりしたバイク座シートDr.モペットを装着です。
その後、インスタ的な背景を求めてさらに山中湖に向かったのですが、
湖岸に降りてみると既に富士は雲の中。
仕方なく元来た道を自宅へと向かいます。
しかしこのバイク座シートDr.モペットを装着した復路は違いますねぇ。
お尻の痛みを和らげるバイク座シート本来の効果も感じたのはもちろんですが、それ以上に乗り心地の変化は圧巻。
こうした継ぎ目の多い路面でも、路面からの突き上げを滑らかに往なしてくれる感じで、非常に上質な乗り味になっているのに驚かされました。
往路では50㎞付近で飽きたお尻でしたが、結局復路は山中湖から自宅まで約75㎞、時間にして約1時間50分をノンストップで快適に帰宅。
もうバイク座シートDr.モペットを外して走ろうという気にはなれません。
バイク座シートDr.モペットは、にて、絶賛発売中です!
車両協力;株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン
製品協力;posidrive