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バイク免許をとる前にバイクデビュー!
こんにちは、北海道の大学生ライダーの板倉貴徳(いたくらたかのり)です。
前回は自己紹介的な記事を書かせていただき、自分がライダーになるきっかけや、バイクに対する熱の上り具合など、ライダーになる前のお話を割と大雑把に話させていただきました。
上の記事をまだお読みでない方のために、ちょっとおさらいしておきますね。
僕は、高校時代からずっとバイクが大好きで、Facebookで「今日はこんなバイクを見たんですよ、カッコいいですよね」といったことを発信する「バイクウォッチ」を始めたんです。
でも段々それだけでは飽き足らなくなり、色々な情報を集めながら新車レビューを書くことにもチャレンジするようになりました。
当時はまだ、バイクの免許や愛車を手に入れるために、コツコツとバイトをしているときだったので、これが自分にとって精いっぱいバイクを楽しむ方法だったんですよね。
前の記事では大体こんなことをお話させていただいていたのですが、実はわたくし板倉、バイク免許取得前の2017年にある方の招待を受けて、プチバイクデビューしているんです。
あ、と言ってもコレはもちろん、クローズドコース内でのお話ですよ。
今回はその時に僕が体験した、北海道ならではのバイク遊びなどについてお話していこうと思います。
Facebookでつながったバイクへの思い
北海道で大学に通いながら発信していた「バイクウォッチ」を続けているうち、Facebookでそれらをご覧になった方々から温かい励ましのお声をいただけるようになりました。
その中のお一人、女満別にお住いの重成さんという方から、
「夏休みにバイクを体験させてあげるよ」
という話をいただいたんです。
重成さんはFacebookで北海道ライダーの楽しみ方を日々発信されているユニークな方。
これはまたとないチャンスだと思い、さっそく二泊三日の旅程を組んで網走のお隣、女満別の大空町という町へ心を躍らせて出かけたんです。
もちろん、当時マイバイクもないも僕ですから、私の住む札幌付近からから女満別までは鉄道の旅。
6時過ぎの朝一の列車に乗って30分、途中で特急に乗り換えておよそ5時間。お昼過ぎに到着するまさに「北海道でっかいどう」を実感するような長旅でした。
しかし、僕はいわゆる「乗り鉄」というやつでして、それはそれで楽しめてしまう体質。
これがのちに旅ライダーとなる私の素質だったのかもしれません。(笑)
オフロードで泥の洗礼を受けたプチ・バイクデビュー
駅で待ち合わせた重成さんとご対面。
重成さんはバイクで迎えに来てくれていて、ジェットタイプのヘルメットを手渡すと、早速僕を後ろに乗せて走り出しました。
実は、これが僕にとって初ヘルメット&初バイク。
この時はもう、興奮で長旅のと疲れもいつの間にか吹っ飛んでいましたね。
タンデムで向かったのは、弟子掘(てしかけ)町にある重成さんのお仲間の広大な私有地。
着替えをして、装具を身につけたら準備完了、すかさず走行開始です。
そこに待っていたのは、人生初となるバイク!
車種は、ヒョースン・RX125です。
しばらく重成さんの運転でタンデムしながらコースを下見。
そしてコースを覚えると、いよいよ自分の運転で走り出しました。
『基本操作はスロットルを戻してクラッチ切ってギアを上げる…。』
しかし、理屈では分かっていても実践できない。
もちろんコケまくって泥だらけ。
それでも乗れたことに感動して、コケたこともほとんど覚えてません。
むしろコケるたびに楽しくなっていき、短い時間でしたがだいぶコツが掴めるようになって、基本的な操作をマスターすることができました。
オフでバイクデビューした後は、タンデムで重成さんのヤマハ・FZR250とR1-Zに載せていただきました。
特に2ストのR1-Zではつかまっているのも大変で、身体がバイクに置いてかれそうな気分。
この気持ちは今でも鮮烈に覚えています。
実は、前日には気合を入れて、ライコランド札幌白石店さんでelfのライダースシューズを購入したばかりだったのですが…。
この日の体験を終えて靴を見たら、とてもおニューには見えないほど泥でまっ茶色に。
一日でこんなに汚すとは思いもしませんでしたが、この汚れは名誉の勲章です。
運転技術のレベルアップ! モトクロスコース走行
次の日は早朝に出発して、昨日とは別の本格的なモトクロスコースへ。
北海道って結構オフロードコースがいっぱいあるので、練習場所には恵まれています。
そこではXR100をお借りすることになりました。
キックスターターなんて初めてだったし、コツもわからないしで初めはエンジンをかけるだけで悪戦苦闘。
それでも何とかエンジン掛けをマスターし、前日のことを踏まえながら少しづつバイクに慣れたのちにコースインです。
最初は重成さんの後を追いながら何度かコースを周回し、慣れてきたところで自由走行を続けます。
路面に合わせてハンドル操作やシフトチェンジしたり、立ったり座ったりと、やることが多くて忙しい。
↑コースにはたくさんのコブがあり、跳びそうになったりしてコントロールするのが大変でした。
でも、それがちっとも面倒ではないんです。
むしろ走っていくうちに楽しさが増していき、文字通り「あっ」という間に時間が過ぎてしまいました。
我武者羅な走りでしたが、重成さんから「前日と比べたらかなり乗れるようになったね」とお褒めの言葉をいただけたのが嬉しかったです。
今思えばですが、この経験がなかったら、教習所でも何度も延長し続けたのかもしれません。
その日の午後からは重成さんとタンデムで摩周湖のあたりを観光地巡り。
霧で有名な摩周湖でしたが、この日の摩周湖はラピュタの様な雲が印象的でした。
そして、夜は北海道の道東ツーリングでは定番ともいわれる川湯EZOライダーというライダーハウスに一泊。(←文末で詳細をご紹介します。)
ここは重成さんもなじみの場所で、皆さんに大変可愛がっていただきました。
僕にネックブリーカーしているのが重成さん、後ろが川湯EZOライダーのご主人です。
EZOでは重成さんやご主人にも、本当に良い体験をさせてもらったなと改めて感謝しています。
実はこのとき、川湯EZOライダーさんには「自分のバイクを買ったらまた来ます」と約束していたんですね。
なのでお約束通り、次の年の2018年は夏休みを利用して、愛車となったXR230で訪ねました。
そのお話は、この後に書いていく記事の中でおいおいお話していこうと思いますのでお楽しみに!
冬でもバイクに乗れちゃいます、だって北海道ですから
そんな夏のバイク体験も終わり、しばらくたって年が明けた2018年の2月。
再び重成さんに「真冬ならではのバイク遊びができるよ」と誘われ、夏と同じく鉄道で移動で厳冬期の女満別へ。
到着したら、そこはあたり一面の銀世界、少し風が吹いていました。
そもそも、
『北の大地の雪に閉ざされた時期にどうやってバイクに乗るの?』
という疑問があったのですが、そんな気持ちもそのままに再び重成さんと合流。
しかしこの時、重成さんはバイクで迎えに来ています。
このバイク、見覚えがあるというか、もはや懐かしい…。
これは夏にプチ・バイクデビューさせてくれたヒョースン・RX125!
しかも、よく見ると前後フルピンススパイクタイヤを履いているではないですか!
これでタンデム?
というと重成さんは、
「郵便屋さんのカブだってこっちじゃこれがスタンダードだよ。」
と笑って、リアをズリズリ滑せながら器用に走ってくれました。
冬なので日没も早く、宿にたどり着いて終了。
夏のように長くは楽しめませんでしたが、バイク+フルピンタイヤの威力を体験させてもらいました。
バイクっぽいけどバイクじゃない! スノーモービルの体験
翌日の午前は、重成さんのお友達にスノーモービルを体験させてもらいました。
恐らくみなさんの中で、スノーモービルを運転した経験のある方というのは少ないのではないかと思います。
スノーモービルは、バイクと似ているところもありますが、これがまた全然違うんですよ。
例えばエンジンの始動に関して。
最近はセルが付いたものもあるようですが、今回お借りしたのはスターターロープを引っ張るリコイル式。
エンジンをかけるのも一苦労です。
また、基本的に排気量も大きいものが多く、車重もリッターバイクより全然重いんですね。
僕が乗ったのは一番大きい300㎏超の車体。
埋もれたならば雪の重みもあり引き起こせず、車体に合わせて雪かき。
体験の時、雪に埋もれてたりコケたりで、何回スコップを手に取ったことか…。
そしてみなさんご存知の通り、スノーモービルはキャタピラで疾走します。
実はそのおかげで、バイクと同じように曲がらせようとしても全然曲がりません。
曲がりたい方向に全体重をかけなければ曲がらないので、「操縦」はとっても難しいんですよ。
体重の軽い僕にとっては曲がるときはかなり大変な動作で、恐らく乗りこなすにはそれなりの体力も必要なのかもしれませんね。
四苦八苦はあったものの北海道の広大な雪原を疾走した体験は大変気持ちがよく、楽しいものでした。
興味を持っていただけたなら、ぜひ一回は体験することをオススメします。
今回は重成さんのお友達のご厚意で、私有地の中で乗せていただいたわけですが、
道東にはスノーモービルの運転を楽しめるスポットがあるので、合わせて文末にご紹介させていただきますね。
こんなものがあったのか!? スノーバイクも体験できた
さて、皆さんはスノーバイクというものを知っていますか?
僕も北海道に来てから初めて知ったものなのですがそれは、
写真のようにスノーバイクはタイヤに代わって、フロントがスレッド(というソリ)で、リヤがキャタピラを装着しているもの。
今回僕はKLX110ベースのスノーバイクに乗せていただきました。
こうやって、オフロードバイクをスノーモービルのような感じにするスノーバイクキットも出ているようです。
ティンバースレッドなど、メーカーも販売はしていますが、キットだけでも下手したら大型バイク1台買えちゃうような値段。
基本的に大きな排気量のモトクロッサーなどに対応しているものが多く、そうでないと雪のキャタピラで速度が出ないんだそうです。
もちろん中身はバイクなので運転・操作方法は一緒。
ただ、スノーモービルと同じくキャタピラなので曲がらないのが難しいところ。
夏の経験をいかして傾けましたが、それ以上にバイクを傾けないと曲がってくれません。
ただ、オフロードと同じ乗り方をすればある程度大丈夫ですが、普段よりもオーバーに傾けることがコツです。
曲がりたい方向に足を出して、本当に転倒するんじゃないかっていうくらい目いっぱいにリーンアウト!
たとえコケたとしても、今度はバイクなので引き起こせます。
最初はいろいろ戸惑ってコース外の木にぶつかっちゃったり…。
そんなこともありましたが、面白そうでしょう?!
北海道のバイク遊びは冬も楽しい!
2017年度の夏冬2回のバイク体験のお話、いかがでしたか?
夏では夏らしい本格オフロード、冬では雪国ならではの楽しみ方を体験させていただき、公道に出る前から充実したバイクライフを過ごさせていただきました。
重成さんはじめ多くの方のおかげで、素晴らしい体験ができたことを感謝しています。
この旅の中でお世話になった川湯EZOライダーさんは、夏にはレンタルバイク、冬はスノーバイクで楽しめる他、ライダーハウスとして宿泊も可能。
北海道ならではの遊び方を楽しめるライダースポット。
川湯EZOライダーさんでは「川湯EZOライダースノーランド」という専用コースを持っていて、今回僕が体験したスノーバイクのレンタルはこちらのものです。
皆さんもぜひ、冬の北海道で体験されてみてはいかがでしょうか?
そのほかにも本文中でお話しした、スノーモービルのスポットはあいすランド阿寒。
写真参照元;あいすランド阿寒HP
こちらでは小学生のお子さんも雪の上で4輪バギーなども楽しめますよ。
さて、次回の「大学生ライダー板倉のI LOVE BIKE!」は、免許を取ってからの僕と、今はなき愛車XR230との思い出。
どうぞお楽しみに!!
写真・地元情報協力;重成圭太さん