バイク乗りが造るバイク乗りの為のお酒発見!乗れない日はコレに限る
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いろいろあってバイクに乗れない?そんな人と乾杯したい!

皆さんこんにちは、モーターサイクルナビゲーターのライターの山本です。

いつもをご愛読いただき、誠にありがとうございます。

この稿を描いているのは新年が明けて2週間目の吉日。

この時期、山里は雪に閉ざされ「バイクは当分お休み」という北国のライダーも多いのだと思います。

例えば雪国でなくとも、バイクが好きで好きでたまらないのに、様々な事情があってバイクに乗れないっていう人、結構いるみたいですね。

お辛い気持ち、お察しします。

そんな皆さんのために、今日はいつもと少し趣向を変えまして、バイクメディアとしてはちょっと変わったアイテムをご紹介したいと思います。

皆さん、お酒って多少飲まれますか?

そうです、今日はバイクに乗れないとき、ライダーだからこそ楽しめるお酒をご紹介します。

「縁」が教えてくれたバイク酒

先日、府中競馬場近くの割烹で、友人とささやかな酒席を設けました。(お店の情報は後ほど)

ちょっとこの時、偶然が偶然を呼んでちょっと面白いことがあっったんです。

今回はそのときの出来事をお話しますね。

自分の苗字のお酒ってなぜかうれしい

割烹で対面に座る友人越しには、一升びんを冷やしているガラス張りの冷蔵ケースがあり、中に筆者の苗字「山本」というラベルの清酒が入っているのを見つけたんです。

以前酒屋さんで「佐藤」という清酒は見たことがあるのですが、自分の苗字の酒は珍しいということで、早速大将に一杯注文。

「大将、僕も山本なんですよ、珍しいんでこの「山本」一杯ください。」

すると、大将が、

「ほぉ、そうでしたかぁお客さん、実は自分も山本なんでこのお酒入れてるんですよ。」

「そうなんですかぁ!」

何ともご縁を感ずるお話をしながら、大将はそれらをケースから出して見せてくれました。

「この山本って蔵元が造っている『ど辛』っていう酒がなかなか面白いんですよ。

実はこの酒の酵母の名前が『セクスィー山本酵母』っていうんです。」(笑)

「え、マジですか?」

「マジですマジです。」

口にした『ど辛』は飲み口がちょっと甘めですが、口の中ではグッと辛さと広がっていくような、不思議で美味しいお酒。

これは病みつきになりそうです。

驚きのバイク酒登場!

「それで、お客さん達さっきからバイクの話されてましたでしょ?」

「ハイハイ」

「実は私もバイク乗り、ハーレー乗ってるんです。」

「へー、そうなんですか!

何とご縁のあるお話し。」

「ついでに言うと、この山本の蔵元もバイクに乗ってましてね、やっぱりハーレー乗りなんですけど、それでその人ついにはこんな酒まで造っちゃったんですよ。」

どんっ!

「見てください、酒の名前が『4STROKE』っていうんです。」

「わー、これはもう凄すぎて惑星直列みたいなお話しですね。」(笑)

「『4STROKE』は『山本』の酒を造るときに絞った酒粕(さけかす)を蒸留して焼酎を造り、それをブランデー樽に貯蔵して熟成したものなんですが、これが結構うまいんですよ。

これ出すと、たいていお客さんが『2ストロークはないの?』っていうんですよね。」

「流石に2ストロークはないんですけど、あったとしたらピーキーで、急に思いっきり酔っちゃう酒になりそうで怖いです。」(笑)

「知らないうちに油とかクダとか撒きちらされても困りますもんね。」(笑)(笑)

実はこの写真を撮った時には、筆者もだいぶ飲み進んだ状況で、結局今回は『4STROKE』を口にすることなくお店を後にしてしまい、お味の方はわからないままでした。

よく見るとにラベルには「FUN RIDE FUN LIFE」の文字があって、キャンプツーリングをイメージしたようなデザイン。

これ、間違いなく激シブじゃないですか!

後で調べて分かったのですが、『4STROKE』のラベルはハーレーダビッドソン秋田の店長さんがデザインされたものなのだそうです。

多分、

「キャンツーに最適な酒ってないよね」

ということでお仲間と、あーでもないこーでもないと言いながらできたお酒なんでしょうね。

ちなみに、4STROKEには青いラベルのブランデーもあります!

寒い時期のキャンプ、焚火にあたりながら『4STROKE』で身体を心から温める?

いや、その場面がリアルに浮かんできて、これやってみたいですね。

白瀑 山本合名会社は面白い!

このお酒を造っているのは「白瀑 山本合名会社(しらたき 山本ごうめいがいしゃ)」という蔵元。

料理屋の大将山本さんが話してくれた蔵元は、6代目の山本友文さん。


古くから続く酒蔵にありながら杜氏制を廃止し、若い蔵元と共同で新しいお酒を開発するなど、常にチャレンジスピリット溢れる蔵元です。

蔵は秋田県(その名も山本郡)にあって、自社田で育てられた専用米を納得のいくまで磨き、世界遺産・白神山系の湧水で丹精込めて仕込んでいます。


なんと、蔵にはビートルズが流れていて、ゆっくりと旨みを増すのだとか。

お酒によって曲を変えるんでしょうか?

どの曲が流れているのか気になりますね。(笑)

機会があればそのうち訊いてみます。

呑みたい状況のストライクゾーンを狙うお酒も

実は白瀑 山本合名会社にはこのほかにもユニークなお酒がいっぱいあるんです。

その代表格といえるのが「ツーアウトフルベース」と「逆転サヨナラホームラン」。

これ、お酒の名前ですよ。

蔵元の息子さんが野球をやっていらして、「練習試合や大会後の親睦会にもっていくのにちょうどいいお酒があったらいいね」ということで造ったのだとか。

まずは「ツーアウトフルベース」

ちなみにこの「ツーアウトフルベース」は、緊張感のある状況を表現するために、シャープでキレのある味に仕上げてあるそうです。

そして「逆転サヨナラホームラン」。

こちらは、勝ったときの余韻をイメージして、香りが残ってお酒の余韻を楽しめる感じになっているのだそうです。

とすると、『4STROKE』てどんな味なんだろう!

これやっぱり気になりますよね。

興味をお持ちになった方はぜひお試しください。

そのうち蔵元までツーリングしようかな?

その他にもこの蔵元、すごいネーミングのお酒がいっぱいです。

原料などの関係で今は造っていないのだそうですが、そんな休造中のお酒が凄い。

例えば、真夏にさわやかに呑むためにくちなしの花のエキスで清酒を青く染めた
『ブルーハワイ』

秋田の上等な米と酵母を各5種類を使って最高の方法で仕込んだという
『秋田ロイヤルストレートフラッシュ』

さらに、甘酸っぱいファーストキスの味のようだという
『ストロベリーレッド』

などなど。

残念ながらこれらは今は手に入らないようですが、ともかくこの蔵元の頭の柔らかさにすっかり惚れてしまいました。

他の苗字でもこんな不思議なご縁があるかも?

話を振り出しに戻せば、同じ苗字のライダーが自分苗字の酒を造っているというお話。

うーん、筆者もまさか自分苗字のお酒があるなんて知りませんでしたから、たぶんほかの苗字の人でも、こういう縁ってあるかもしれないですよ。

1泊2日くらいの日程が取れたら、自分苗字の酒蔵を訪ねてツーリングに行く?(もちろんその場で呑んじゃだめですよ。)

もし、酒ツーができたとしたら、またその様子をモーターサイクルナビゲーターの中でお伝えしようと思いますので、今後ともご愛読よろしくお願いいたします。

ひとまず、乗りたくても乗れない状況を耐えていらっしゃるライダーの皆さま。

お酒が飲める状況であれば、夜はおいしくて、面白いお酒を飲んで、ほろっと体を温めながらお気持ちを癒してくださいね。

お酒は二十歳になってから。

運転中、またはその予定があるときの飲酒はご法度ですよ。

 

『山本』をご紹介くださった大将のお店;『鮨割烹 たちばな』

平成30年6月にオープンしたばかりのとてもきれいなお店、
Googleレビュー評価も5点満点。

『山本』の酒や『4STROKE』はもちろん、ビールも武蔵野ブルワリーで醸造されたペールエール『東京クラフト生』が飲める店として評判です。

白瀑(しらたき) 山本合名会社について。

既にリンクを張っていますが、ホームページには休造中のものも含めすべてのお酒のラインナップが、なかなか面白く案内されていますよ。

また全国で、これら白瀑 山本合名会社のお酒が買える店飲める店の案内もありますので、山本さんのみならず、是非試してみてください。

蔵元の山本友文さんについて。

今回は山本合名会社のホームページから、蔵元の山本友文さんの許諾をいただいてお写真を何点か拝借しています。

ご多忙中にもかかわらず、メールのやり取りにも実にご丁寧なご回答をいただきました。

ソフテイルスリムSのミリタリーっぽい?バイクや、レプリカのシェルビーコブラもお持ちだそうで、エンジンものには造詣が深い方です。

こうなったら改元早々の10連休は「秋田にツーリングを!」と妄想する筆者であります。

お二人の山本さん、ありがとうございました!




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