新型フューエルインジェクションの採用で、
燃費も向上しているそうです。
TPI(トランスファー・ポート・インジェクション)という技術を採用しているとのことです。
通常2ストロークのエンジンは燃焼室、ポートよりも手前にキャブレターがあり、
そこで燃料と吸気が混合されるわけですが、
今回のKTMのTPIという技術はよりポートや燃焼室に近いところでインジェクションにより
燃料噴霧しているのでしょうか。
少し直噴エンジンに近いようなイメージでしょうか。
キャブレターからインジェクションに変わり燃料あるいは混合気の制御精度が増し、
従来吸気ポートで燃料を噴いたら失火してしまいそうな部分をうまく対処しているのでしょうか。
いずれにしても細かい技術情報のリリースが無いんですよね。
詳細が明らかになってくれば、順次アップデートしていきます。
今回のエンジンが搭載されるマシンは、
KTM 250 EXC TPI と KTM 300 EXC TPI と言うモデル。
TPIという技術名をモデル名にも取り込んでいるあたり、
相当な自信があるのかもしれません。
それにしてもやはり2ストロークエンジンは根強い人気がありますよね。
あの独特なサウンドと白煙。
計量で小さいエンジンから搾り出される豊富なパワー。
色々と難しさはあれど、やはり素敵です。
昨年はマン島TTにも2ストレーサーが出走しました。
やっぱり2ストレーサーってイイ!ってなるマン島映像。(記事はこちら)
素晴らしい!
ところで、今回のKTMのように、今の技術レベルで本気で2ストエンジンを作ったら、
どうなるんでしょうね。
以前、Hondaが新しい2ストエンジンを開発かもしれない、
という噂が流れました。
Honda が 2ストローク エンジン特許を申請!?(記事はこちら)
このエンジンを見てもやはり、 燃焼室に限りなく近いところで
燃料を噴いていそうです。
クルマのエンジンを見ると、ガソリンエンジンも直噴になり、
ディーゼルエンジンに近しい形式になっています。
バイクの2ストエンジンも少しではありますが、
同様の変化が起こりつつあるのかもしれませんね。
一つでも2ストロークエンジンをまじめに作ってくれるところがあると言うのは
素晴らしいことですね。