2016年は スマートバイク が大幅進化する年になるのではないか、
とモーナビ運営陣は勝手に考えております。
年始のCESでは画期的な スマートバイク デバイスがたくさん登場しています。
大手メーカーも力を入れています。
特に驚いたのがBMWの力の入りよう。。
どうしても スマートバイク というと派手なデバイスやパフォーマンスに目がいってしまいますが、
今回紹介するのは、
地味ながらもバイク乗りならつい頷いてしまうようなデバイスです。
まずは映像をご覧いただきましょう。
こちら。
バイクって素晴らしい。
しかしながらたった1度のミスが取り返しのつかないことになる可能性がある。
ということを冒頭で述べています。
そしてその例がウインカーの消し忘れにより発生するライダーとドライバーの勘違いによる事故。
この事象に対して対応するためにウインカー自動キャンセル装置を作りました!というわけです。
どのようにやっているかというと、
バイクの方向、加速度、リーンアングル、振動状態からバイクの状態を推定し、
推定した状態がコーナーリング中なのか(ウインカーを点滅させなければいけない時か)
コーナリングを終えているのか(ウインカーが消えていなければいけない時か)
判断するというものです。
素晴らしいアイディアですね。
是非このようなトライをしていって欲しいと思いますが、
少し気になる点もあります。
前述したように、
バイクの方向、加速度、リーンアングル、振動状態からバイクの状態を推定するわけですが、
推定精度はどれほどのものでしょうか。
この装置がついていればライダーは完全にウインカーを消すという動作をしなくても良いのか、
もしくはあくまでライダーが消し忘れてしまったときだけ働く補助的なものなのか。
ここらへんの線引きが重要になりそうです。
もしこの装置に依存したライダーが完全にウインカーを消すという行為をしなくなり、
かつこの装置がウインカーを消さなければいけないタイミングを推定できなかったら。
と、少し考えたくないような事態も想定しなければいけないかもしれませんね。
もし私が偉そうに今後のビジネスプランを提案できるのであれば、
以下のようにします。
(私の戯言などもうとっくに実行されている、もしくは検討の結果ボツになっている可能性極めて大)
単体の装置で$160で開発と言うことですが、少々お高い。。。
スロベニアのスタートアップ(ベンチャー) ですから、
要因としては小規模生産であることと、
バイクの方向、加速度、リーンアングル、振動状態からバイクの状態を推定するためのセンサー群のコストが
考えられます。
しかし今回の装置の技術的に重要な点は、
バイクの方向、加速度、リーンアングル、振動状態からバイクの状態を推定するアルゴリズムそのものにあると思います。
まずはこのアルゴリズムを特許(商品)として確立し、
大手メーカーへ売り込むことではないでしょうか。
例えばYAMAHA R1なんかには必要なセンサーは最初から車両に全てついているわけです。
アルゴリズムが追加されてしかるべき検証を終えれば商品にできる。
「せっかくベンチャーが一生懸命開発した技術を大手に売るのか!?」
と思う人もいるかもしれません。
間違ってはいないと思いますが、より世の中に貢献できるし、
ベンチャーにまとまったお金が入れば、彼らはもっと革新的な新たな取り組みを開始できます。
これだけ面白いものを考案した方々です。
バイクの安全性に根源的に貢献できる新しい技術を模索するはずです。
その方が期待に溢れているし、ワクワクしますよね。
今回少し熱くなり語り過ぎました。
だってバイクに対して技術で勝負するベンチャー。
素敵過ぎる。。
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未来を創るスゴいベンチャー101