実はすでにある後進装置・バックギア付きのバイク
傾斜が付いた場所に駐輪した時、さらにその場所の足場がとても悪い時、
「バイクが後ろに進めたらなぁ」
と考えることは誰しも経験がありますよね。
重いバイクになればなるほど、その苦しみも大きくなるもので、巨大なバイクと言って思い浮かぶHonda(ホンダ)のゴールドウイングやハーレーの一部の車種にもリバースギアが搭載されていました。
また最近だと、モーターを搭載した電動バイクも後進装置付きのモデルがありますね。
ホンダのベンリーe:などはボタン一つで後進できます。
このように電動化も含めてバイクの技術開発も多岐にわたる中、タイヤメーカのミシュランが新しい運転支援システムを開発中であることが分かりました。
ミシュランが提案する後進装置の詳細は?
それではさっそくミシュランが公開した新技術の特許図を見てみましょう。
片持ちのインナーフェンダーのような装置ですよね。
自転車でも似たような装置がありました。
機構的には、デバイスの中にモーターが仕込まれており、3.6Vで駆動します。
後輪にダイレクトタッチして2〜4 Nmの回転力を与え車両の後進を助けるということです。
もちろんトルク型のモーターになる見込みで、重いオートバイでもしっかりと安定して移動できるようになっています。
通常の走行状態でこのデバイスがどのように格納されるのか?
格納されずともシステムがタイヤからどのように離れるのか?
または常にタイヤがローラーに接している場合、ローラーがフリーで回転できるようにするソレノイドなどの装置が小さいギアボックスにあるかどうか?等はまだ詳細な説明がないようです。
技術的には面白い、というか難解ではない考えやすい装置ですよね。
その一方、自分のバイクにこの装置を付けたいか?(見た目も含めて)
というシンプルな需要があるかという部分が少し気になります。
目立たないように、このデバイスをリアタイヤのフロント側に持っていき、スイングアームに搭載する等の工夫がまだまだ必要だと思います。
ただこのような技術はどんどん成熟してもらいたいですね。
近い将来新車のバイクはバックもできて当たり前といった状況になると少しでもバイクのネガティブな部分が取り除けて良いのではないでしょうか。
オートバイの良い部分も悪い部分も悪いまでいかなくても改善されると嬉しい部分も全ての領域で進化して欲しいものですね。