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最近挑戦的だったハーレーにも電動化は難しい⁉
電動のビッグバイクを比較的早い段階で世の中にリリースしたハーレーダビッドソン。
2019年にはLive Wireは発表し、19年内に発売も開始。
また2020年の初旬にはミドルクラスの電動バイクもコンセプトレベルではあったものの発表されていました。
トラッカー然としたスタイルでなかなかカッコ良いですよね。
アメリカの伝統的企業ハーレーダビッドソンもついに電動化の波に乗る時が来た!
と考えた方も多いと思います。
モーターサイクルナビゲーターでもハーレーのアグレッシブな電動化推進に期待をしておりました。
ところが先日、ハーレーの本国である北米のWebサイトから、2020年初旬に登場したミドルクラスの電動バイクのコンセプトが消えていることが判明しました!
こちらがそのWebサイトの変化(左が旧、右が新)です。
電動バイクのコンセプトページを見ると、Honda(ホンダ)のNAVIのような電動スクーターだけになり、やはりミドルクラスの電動バイクが消えています。。。
電動バイクの開発はガソリンエンジンのモデルよりもはるかに簡単そうに見えますが、まだまだバッテリーが高価であったり、その割に航続距離などが短いなど性能的に満足できなかったり、
モーターとバッテリーとコントローラーを組み合わせるだけのように見えてセッティング領域や安全性の考え方にまだ知見がなかったり、そもそもモーターもバッテリーもコントローラーも内製ではなく部品メーカーから少ない量を丸ごと購入するので、車両メーカーの強みが出せなかったり。
本当に難しいそうです。
そのような難題にハーレーも苦しんでいたのかもしれません。
ハーレーの電動バイクはどうなる? ネガティブケースの場合
まず、この時期に車両メーカーが何か大きな企画を中止するということは、新型コロナウイルスに関連する業績悪化が考えられます。
日本国内ではバイクがコロナ禍でパーソナルモビリティーとして注目され、経済の大打撃と比較すると販売台数は大きな影響が無かったことが知られています。
しかしハーレーのモデルの特性を考えると、移動の足、パーソナルコミューターというよりは趣味の乗り物です。
また北米が主戦場となると感染爆発の影響もありビジネス的には相当厳しい状況に陥っていると考察できます。
もしこの考察が正しいとすると、将来の仕込みにつながる電動化技術や車両の開発を一度ストップし、直近の益につながる施策を打ってくることは容易に考えられますね。
ハーレーの電動バイクはどうなる? ポジティブケースの場合
次にポジティブケースを考えてみましょう。
コンセプトモデルが消える時、それは量産モデルが登場する時です。
来る2021年1月19日にハーレーはニューモデルの発表等を控えているそうですので、そこでミドルクラスの電動バイクの量産に近い仕様が登場するとなると、コンセプトを早めに消す可能性もあります。
個人的にはこっちの可能性に期待したいです。
そんなに早く新車の開発ができるのか⁉とも思いますが、そこは前述したように電動車特有のモーター、バッテリー、コントローラーをうまく調達して急ピッチで開発を完了させた可能性もあります。
もちろん続報は追いかけるつもりですので、ハーレーは電動モデルに対して企業としてどのような道に進むのか?注目です!