DUCATI? KTM? いや、レーダー式アダプティブクルーズコントロールはBMWが先出しの模様。
これまでもDUCATIやKTMがBOSCHの二輪用アダプティブクルーズコントロールシステムを搭載したテスト車両を走らせていました。
DUCATIもKTMも積極的にテストをしているものの、公式リリース等は出していない状況でした。
ところが今回、BMWが公式にレーダー式アダプティブクルーズコントロールのリリースを出しています。
リリースの画像から分かるように、BMWのフラッグシップであるK1600GTに搭載されるのでしょう。
クルーズコントロール自体はオートバイに適用されてそれなりに時間が経っています。
今回のリリースで新しさを感じる部分はレーダー式前車追従であるというところです。
普通のクルコンを使えるだけでも高速道路での運転がだいぶ楽になるわけですが、確かにレーダーで前車追従式だと細かい車速の調整の必要もなくなり、ロングツーリングなどでの疲労の軽減に貢献してくれそうです。
ところが四輪車ではすでに当たり前機能になりつつあるレーダーやカメラを使った追従式アダプティブクルーズコントロールですが、やはり二輪車に搭載されるとなると様々な技術的な課題も多そうです。
量産車の適用に向けてはBMWの相当な研究開発努力があったものと思われます。
また四輪車の前車追従システムと異なる点としては、駐車・停車中の車両に反応しないようで、渋滞のようなストップアンドゴーでは、ライダー通常の二輪車の発進停止操作を行う必要があります。
その他にも二輪車はコーナリング中にリーンしますし、単純にレーダーを使ったクルーズコントロールシステムというだけでは不足で、BMWはその他の電子制御システムと巧みに車両協調制御をかけてくることでしょう。
レーダー式アダプティブクルーズコントロールシステム自体は、3つの追従距離の切り替えを持った2つのモードを利用可能なんだそうです。
機能の熟成がいつ完了し、BMWがいつこの機能をK1600GTに搭載してくるかはまだ分かりません。
ただ最短リリースパターンを考えるとすると、今年後半のモーターショーシーズンに正式にデビューし2021年のモデルから、レーダー式アダプティブクルーズコントロールを搭載!なんてこともあるでしょう。
DUCATIやKTMがそれに急いで追従する。と言うことも想定できますが、個人的にはHonda GL1800など日本国内メーカーのキングオブツアラーモデルにもこのような先進機能が搭載されて欲しいと考えています。
技術の進化はいつの時代でも素晴らしいものです。どのメーカーにも頑張ってもらいたいですね。