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勢いを増すカワサキがついにMOTO GP復帰!?
2019年に何かと衝撃的(良い意味で)なニュースが多かったカワサキ。
250cc 4気筒モデルZX-25Rの登場やbimotaとTESI H2を公開したり、かなりバイク業界を沸かせてくれました。
そんなイケイケのカワサキに関して、なんとMOTO GP関連でもニュースが出てきたのでこれは驚きです。
なんとワイルドカードでMOTO GPに出場する可能性を模索しているとの情報がリークしました!
カワサキはどのようにMOTO GPに戻るのか?
そもそもカワサキは2009年シーズンを前にして、リーマンショックによる世界的な不況でMOTO GPから撤退しました。
その代わり、というとカワサキの方に怒られてしまいそうですが、プロダクションモデルの最高峰レースであるWSBKに力を入れ、ZX-10R(ZX-10RR)もだいぶ尖って速いモデルに熟成されました。
2013年にはトム・サイクスが年間チャンピオンを獲得。
このタイトルが20年ぶりだったことも驚きですが、2015年~2019年まで5年連続でジョナサン・レイがチャンピオンを獲得し続けたこともやはり輝かしい成果ですよね。
しかしながらMOTO GPの年間予算は、WSBKの約10倍と言われています。
いくらWSBKで活躍しているとは言え、かつプロダクションマシンとレーシングマシン(MOTO GP)の差分が詰まってはいるとは言え、MOTO GPに参戦しカワサキがすぐに勝てる可能性は限りなく低いと思います。
ではカワサキはなぜMOTO GPにワイルドカード参戦しようとしているのか!?
それはレースの勝ち負けではなく、カワサキのプロダクションモデルの究極のマーケティングにつながるから、ではないでしょうか?
「ZX-10RRに限りなく近いモデルでMOTO GPワイルドカード参戦し、勝てないまでも良い走りをする」
そうすればZX-10RRってけっこうすげぇ!とバイク乗りが感じますもんね。
社内のチャレンジングなプロジェクトの一環として、こんなことを考えているかもしれません。
では実際にMOTO GPとWSBKのタイム差は!?
テストなども良く行われるヘレスで比較すると、
WSBK ジョナサン・レイのポールラップが1分38秒247
MOTO GP ファビオ・クアルタラロのポールラップは1分36秒880でした。
音速のレースの世界の約1.5秒差は大きいですが、カワサキはこの差に可能性を感じているのかもしれません。
面白い比較映像を見てみましょう!
ラップタイムだけではなく、マシンの操り方の違いも見えてとても興味深い映像ですね。
MOTO GPを運営するドルナの対応は!?
ドルナのCEOのCarmelo Ezpeleta氏はオフシーズンテストの取材に応じ、
カワサキがスーパーバイクチームによるMOTO GPワイルドカードエントリを要求したが、拒否したことを明らかにしています。
ひとまず、2020年シーズンのどこかのレースでカワサキのWSBKマシンがMOTO GPレースを走ることは無さそうですが、これだけカワサキがアグレッシブだとすると違ったカードを切ってくる可能性もあるので楽しみですね。