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カワサキが誇るスーパーチャージャーネイキッドZ H2がついに登場!
急遽、カワサキからティザー映像が登場して、早1か月ほど。
輸送時のZ H2がスパイショットされ、デザインが事前に明るみになったりもしました。
そんな中、10/23の東京モーターショー2019でしっかりと公開されました!
Z H2とZX-25R並んでのアンベールの瞬間はなかなか感動もの。
追って公式映像も公開されました。
一応、”参考出展”と言う形での展示でしたが、ここまで作り込んでおいて、開発しておいて販売しません、なんてことはないはずです。
今回の記事で以下に、市販化に際して気になるスペックや装備仕様、価格等の詳細情報をまとめたいと思います。
KAWASAKI Z H2スペック&装備まとめ
まずは装備紹介の映像をご覧ください。
かなりきれいに簡潔にまとめられています。
ネイキッドとしての個性を出しながら、トレンドの電子制御系はしっかりと盛り込んできているという印象ですね。
次にあらゆる角度からのZ H2画像をご覧ください。
お美しい!
早速詳細に入っていきましょう。
エンジン系
エンジン系の主要スペックとしては、
- 998cc、水冷直列(並列)4気筒 DOHC 16バルブ
- なんといっても過給機(スーパーチャージャー)搭載
- 200PSを11,000rpmで発揮
- 137Nmを8,500rpmで発揮
- ボア×ストローク:76.0×55.0 mm
- 圧縮比:11.2
何度も言ってしまいますが、やはりこのモデルの最大の特徴はスーパーチャージャーエンジンと言えます。
フルカウルのスーパースポーツとして既に世に出ているH2/H2Rと比較すると、もちろんエンジンの骨格や基本設計は踏襲しているのですが、ネイキッドらしく低中トルクに重点を置いており、制御しやすいエンジン特性を備えているとんこと。
低中速域トルクを厚くするためにスーパーチャージャーの吸気系をラムエアの取り込み口から修正しているとのこと。
排気系もH2/H2Rとは異なっていますね。
ネイキッドとしてフロントのカウリング系のボリュームが落ちた分、サイレンサーも小型化されています。
その分、エンジン下部のチャンバーのサイズ・容量が大きくなっていますね。
車体系
- トレリスハイテンションスチールフレーム
- トレール:104mm
- フロントブレーキ:Brembo M4モノブロックキャリパー ø290mmダブルディスク
- フロントサスペンション:SHOWA SSF BP ストローク120mm
- リアショック:SHOWA Uni Trakサスペンション ストローク134mm
- フロントタイヤ:120 / 70ZR17 M / C 58W
- リアタイヤ:190 / 55ZR17 M / C 75W
Z H2を見た時に、やはりH2からカウリングを剥ぎ取っただけか、と思った方も多いと思います。
しかしながら、実際はZ H2のフレームはH2/H2Rと異なります。
軽快なハンドリングや低中速での剛性バランスを改善するために、エンジンの上部にあるフレームブレースの一部を変更(取り外し)しているとのこと。
H2の剛性感たっぷりでガチガチなフィーリングではなく、より街中やビギナーも扱いやすくなるような特性に見直しているのでしょう。
また、フロントのジオメトリも調整されていて、キャスター角は24.9°、トレールは104mmとなっており、H2の27°、103mmトレールと比較して若干ではありますが安定方向に特性変更していることも分かります。
リアのスイングアームについても完全新設計です。
そもそもH2やH2 SXについては片持ちのスイングアームでした。
Z H2では片持ちスイングアームを廃止し、Ninja ZX-10RR系のスイングアームをうまく流用しながら、スイングアームピボットプレートをエンジン後端に設けて、そこからスイングさせています。
全長 | 2,085mm |
全幅 | 810mm |
全高 | 1,130mm |
ホイールベース | 1,455mm |
地上高 | 140mm |
シート高 | 830mm |
重量 | 239kg |
燃料タンク容量 | 19L |
以外に滑らかなタンクの容量は19L
シートは質感のある表皮を使っていますね。
リアシートはデザイン重視。
タンデムはエマージェンシーレベルでしょう。
サスペンション系
フロントフォークは、バンプ/リバウンド調整可能ダンパー、スプリングのプリロード調整機能を備えたSHOWA Separate Function Big Piston Forksとなっています。
これはH2と基本構造が同じですし、最近のカワサキ車両のフロントの定番ですね。
リアショックは、リンク機構付きです。
SHOWAのショックがUni Trakリンクを介して装着されています。
ブレーキ系
まずフロントですが、トレンドをしっかりカバーしています。
ブレンボ モノブロックキャリパーが 290mmのダブルディスクにセットされています。
マスターシリンダーはNISSINが提供し、リアブレーキについてはツインピストンキャリパーと226mmシングルディスクの構成です。
ブレーキシステムはKIBS(カワサキ インテリジェントアンチロックブレーキシステム)によって統合制御されています。
KIBSは車両の挙動を検知するIMUとデータ連携しており、ウイリーとジャックナイフの挙動を抑制し安定性を確保します。
電装系
- ライディングモードは4つ:スポーツ、ロード、レイン、ライダーセッティング
- パワーモード:フル197bhp / ミドル147bhp / ロー98bhp
- IMUはBOSCH製
- KIBS(ABS)
- KLC :カワサキローンチコントロール
- KTRC :カワサキトラクションコントロール
- KQS :カワサキクイックシフター
- クルーズコントロール
- 灯火機系は全てLED
- TFT液晶メーター
- スマートフォン接続
こちらも最新トレンドの電子制御系がしっかりと搭載されています。
IMUはもちろん6軸。
3軸Gセンサーとロール、ヨー、ピッチをモニタリングし、カワサキが開発した「オリジナルソフトウェア」で車両の制御をECUの中で演算、統合制御しているそうです。
クイックシフターについては2,500 rpm以上で動作可能でブリッパーももちろん標準装備。
メーターはフルカラーTFT液晶。
速度、ギアポディション、シフトライト、ODO、デュアルトリップメーター、燃料計、平均/瞬間燃費、外気温度、クーラント温度、時計、その他様々なインジケーターがそなわっているとのこと。
スーパーチャージャーのブースト圧、ブースト温度などがモニターできるのも過給機モデルならでは。
カワサキのスマホコネクト機能のKawasaki Rideologyも搭載。
スマホアプリと接続する為のBluetoothモジュールが組み込まれています。
GPS情報を含むライディングログや、車両の状態情報を表示可能。
走行中、車両からアプリへは車速、エンジン回転数(rpm)、ギア位置、スロットル位置、フロントブレーキ液圧、車の加速/減速、瞬間燃費、および冷却水温度を継続的にモニター。
またそれらの情報をまとめて走行経路、総走行距離、総走行時間、速度、最大傾斜角などのデータを示す乗車サマリーを作成することもできます。
あとから自分のライディングを見直すのも楽しそうですよね。
Z H2のカラバリは3パターン!
おなじみ、ライムグリーン、レッド、ブラックの3パターンですね。
Z H2の市販価格は!?
ずばり180~190万円(未定)ということで、H2系モデルでは最安になる見込みです。
一番安くスーパーチャージャーモデルを手に入れたい方にはぴったりなモデルになりそうですね。
もちろん絶対値的に効果ではありますが。。。笑
※価格情報は随時更新していきますね。