今回はエンジンの製作工程の映像を公開していますね。
シリンダーをホーニング(緻密に研磨する)時のお話です。
より精度を高めるために、シリンダーブロックのみを研磨するのでは無く、
ダミーのシリンダーヘッドを規定トルクで締め付けて、
より完成車組み込み状態に近いレベルで研磨する、という狙いです。
高出力、高回転エンジンはちょっとした精度が、
エンジンの耐久性や出力そのものに影響する、ということから行われます。
私の知っているところだと、
Honda S2000なんかが同じ事をやっていたと記憶しています。
初期型s2000は2L自然吸気エンジンで250psですからね。
4輪にしては驚異的なエンジン!
今回のH2Rの映像に関しては、
特別極めて珍しい事をやっているわけではないけれど、
作業者の細かい検査であったり、丁寧に緻密に作られていると言うのは非常に良く伝わりますよね。
「ものづくり」の過程をきれいに、しっかり見せているカワサキの映像は素晴らしいと思います。
(今回のホーニングも珍しくないとか、ガスエンジン技術の応用は意味分かりにくいとか、私は言いたい放題ですが。。。)
ド派手な演出ばかりがバイクじゃなくて、
時には芸術品の域にまで届くような、工業製品なのだと言うことを再認識させられる映像でした。